HSP看護師が感じる職場の息苦しさと転職という選択肢🌱

インタビュー

登場人物

  • あんな:元・急性期病棟勤務のHSP気質看護師。現在は自分に合った職場&癒しの発信活動中
  • こはる:2年目看護師。人の目や空気を気にしすぎて疲れやすいタイプ
  • ひより:訪問看護師。穏やかな性格で、HSPにも理解が深い

土曜日のお昼、3人でランチ

こはる
こはる

……なんか最近、“気を使いすぎて疲れる”んですよね…。

患者さんの気持ちもわかるし、先輩の顔色も気になるし。

疲れが心にくるっていうか。

あんな
あんな

それ、わかるなぁ。

看護師って共感力が高い人が多いから、HSP気質の人、ほんと多いと思うの。

ひより
ひより

うんうん。

周りの感情に敏感すぎて、気疲れするってことだよね?

HSP気質って、看護に向いてる…でも

あんな
あんな

たとえば、“この患者さん、今日ちょっといつもと様子が違うな”って瞬時に気づけたり、

“この言葉は今は言わない方がいいかも”って判断できたり。

あんな
あんな

それって、本当にすごい才能だと思うんだよね。

こはる
こはる

……あ、私もあります!

でも逆に、考えすぎちゃって行動が遅れたり

“これって私のせい?”って自分を責めたりすることも多くて…

ひより
ひより

そういうのが続くと、“心が擦り減る”感じがするよね。

あんな
あんな

そうなの。

あんな
あんな

たとえば、“今日この先輩、ちょっと機嫌悪そう…”ってだけで、

“私、なにかした?”って不安になって、必要以上に空気を読もうとして疲れちゃうんだよね。

「先生に報告」も小さな地雷原

こはる
こはる

あ〜…。

先生に報告する時も、めっちゃ緊張します…。

あんな
あんな

わかる…。

以前、急性期にいた時、ドクターの表情とか雰囲気の変化にビクビクしながら報告してた。

あんな
あんな

ちょっと言葉がキツいだけで、その一言が一日中頭から離れないんだよね。

ひより
ひより

でもそれって、悪いことじゃないと思う。

ひより
ひより

それだけ、相手のことをちゃんと感じ取ろうとしてるってことだし、

その感覚が患者さんへのケアではすごく役立つはず。

「心が疲れる場所」=「あなたが悪い」ではない

あんな
あんな

でもね。

そうやって自分の感性を責める人、ほんと多いんだけど、

それって“場所が合ってない”だけってこともあるんだよ。

こはる
こはる

場所…ですか?

あんな
あんな

うん。

たとえば、急性期病棟のような緊張感・スピード感・人間関係の密度が高い環境って、

HSPの人にとってはちょっと“刺激が強すぎる”こともあるの。

ひより
ひより

もっとゆったり関われる場所・・・。

たとえば、訪問看護とか、療養型の病棟、

あるいは教育や相談支援系のお仕事なんかだと、HSPの強みが活きやすい場面も多いと思う。

次の選択は「頑張らない場所」だった

あんな
あんな

HSPの人って、“みんなと同じように頑張らなきゃ”って思いがちなんだけど、

“無理せずに続けられる場所”を探すことも立派なスキルなんだよね。

こはる
こはる

それを聞けてちょっと安心しました…。

私が弱いのかなって思ってて。

あんな
あんな

ううん、それは“繊細さを活かす感受性”だから。

職場が合えば、ちゃんとその力は花開くよ。

癒しは、毎日のちょっとした工夫から

ひより
ひより

でも実際、日々のストレスってどうやって解消してる?

あんな
あんな

私ね、“癒しグッズ”を日常的に使ってるよ。

あんな
あんな

香り系とか、温熱アイテム、耳栓、リラックス用アイマスクとか…。

小さなことだけど、“自分を大事にする時間”ってほんと大事。

こはる
こはる

いいな…私も取り入れてみようかな。

あんな
あんな

うん。

少しの工夫で変わると思うから是非取り入れてみて!

今度会うときにおすすめグッズ持ってくるね〜。

最後に:あなたの繊細さは、武器にもなる

こはる
こはる

でも急性期辞めると、“もう戻れないかも”って不安もあるんですよね…

あんな
あんな

戻りたければ戻れると思うよ。

経験は消えないから。

でももし“もう無理かも”って思ってるなら、無理に続けるより、別の働き方を探すほうが建設的かも。

ひより
ひより

今は選択肢が本当に増えてるよね。

訪問看護、美容、教育、在宅、リモート…。

“看護師のキャリアは病棟だけじゃない”って、もっと広まってほしいな。

最後に:あなたの繊細さは、武器にもなる

今、職場で“心が疲れてるな…”と感じているあなたへ。

その感覚、決してあなただけじゃないし、

決して“弱さ”なんかじゃありません。

むしろそれは、人に寄り添う力・空気を読む力という、看護師にとってかけがえのない力です。

ただ、それを発揮するには環境との相性があるだけ。

無理を続ける前に、一度立ち止まってみてください。