看護師の転職とは? はじめての看護師転職ガイド
転職はその名の通り、働く場所を変えるということ。ただし、看護師の転職の場合には看護師ということがポイントになります。
看護師の転職は他の職種よりも需要が高く、一人の看護師に対して3〜4件の求人情報が存在すると言われています。
しかし、転職活動をするには注意が必要で、せっかく入職しても理想とはかけ離れた職場になることもあります。
では何故「転職で成功した看護師」と「転職で失敗した看護師」がいるのでしょうか。
看護師として働き、転職を経験してきたからこそわかる「看護師の転職のイロハ」を徹底解説します。
はじめまして、看護師の知念杏菜です。私についてはこちらのページで詳しく紹介しています
- 看護師の転職とは? はじめての看護師転職ガイド
- なぜ看護師の転職が多いのか? 転職理由別に徹底分析
- 看護師の転職はした方がいい? メリットとデメリット編
- 看護師の転職はした方がいい? 適性編
- 看護師の職場をもっと知ろう! 職場別のメリットとデメリットを徹底解説
- 看護師 転職はいつするべき? 転職のベストタイミングは?
- 看護師 転職で自分に合った職場の探し方、選び方
- 看護師 転職サイトの使い方 メリットとデメリットも
なぜ看護師の転職が多いのか? 転職理由別に徹底分析
看護師の求人は他の職種に比べ、需要の数が多いことが特徴です。およそ1人の看護師につき、3〜4件の求人があるといわれています。求人の数が多いため、転職活動へのハードルが低いイメージを持つ看護師も多いと思います。大変な実習や国家試験を乗り越えてきた「国家資格」の強みといってもいいでしょう。
ネガティブな転職理由
職場の人間関係~看護師の職場の人間関係がうまくいかず転職する~
看護師の悩みの常にトップ3に入る「人間関係」の問題。女性社会ということもあり、そこはまるで「大奥」のような空間。私も人間関係に悩み、苦しみ、異動や転職を検討したことがあります。
人間関係は自分だけの力ではどうしようもないことが多く、「転職をして環境を変えたい!」という選択肢が上がってくることも多いと思います。
給与の不満~看護師の給与への不満で転職する~
看護師の給与は他の職業と比べても、変動が少なく初任給も高い傾向があります。しかし、昇給が比較的早く給与アップが頭打ちになってしまうことも看護師の給与の特徴です。
今よりも給与を上げたい時は、今の職場で役職につくなどのキャリアアップをする方法。その他には転職をして、基本給自体をアップさせる方法があります。
勤務体系への不満~看護師の勤務体系への不満で転職する~
看護師の勤務の特徴として「とにかく、夜勤が辛い。」という意見をよく耳にします。実際に私も夜勤をしていた時は「身体も心も削ぎ落とされている感覚。」とよく言っていました。
その他にも結婚、出産などライフスタイルが変化した時や、体力的に厳しいなと思う時は夜勤がない職場への転職を望む方も多いでしょう。
福利厚生への不満~看護師の福利厚生への不満で転職する~
職場によって、大きく条件が変わるのが福利厚生です。家賃補助や有給の取得の状況など職場によって大きく条件が異なります。周りの看護師の話を聞くと「あれ?自分が働いている職場ってあまり福利厚生が整っていない?」と感じることがあると思います。
せっかく働くのであれば、より良い条件で働きたい!と思うのは当たり前な事です。転職をする時には、福利厚生の条件もしっかりと確認しましょう。
ポジティブな転職理由
転職を考えるきっかけは、「今の病院にはない診療科に挑戦してみたい」「在宅医療の現場に飛び込んでみたい」など、スキルアップや新しい分野への挑戦などポジティブな理由も多く考えられます。「今のまま働き続けていても、本当に自分がやりたいことが出来ない!」そう思った時も転職を考えるタイミングだと思います。
キャリアアップ~もっと自分のキャリアアップを目指して転職する~
現在、看護協会は「専門看護師」や「認定看護師」など、専門性の高い看護師の育成に力を入れています。
看護師が担える仕事の範囲が増えてきたことで、看護師としてのキャリアアップがどんどん目指せる環境が整ってきました。スペシャリストやジェネラリストなど、看護師には様々なキャリアアップが出来ます。
スペシャリストには「専門看護師」や「認定看護師」があります。
「専門看護師」は精神科看護、老人看護、母性看護、がん看護、小児看護など特定の分野に分けられています。
専門看護師になるには、
- 看護師免許を有すること。
- 看護大学院修士課程修了者。(専門看護師教育課程を修了する)
- 実務研修が5年以上ある。(3年以上は専門看護分野の実務研修)
その後書類審査や筆記試験を受験した後に専門看護師認定証の交付や登録が出来ます。その後も5年ごとに更新する必要があります。
認定看護師になるには、
- 看護師免許を有すること。
- 認定看護師教育機関で6ヶ月、615時間以上の教育課程を修了していること。
- 実務研修が5年以上ある。(3年以上は認定看護分野の実務研修)
その後、筆記試験を受験した後に認定看護師認定証の交付と登録があります。
以上のようなスペシャリストとしてスキルアップしていく以外にも、ジェネラリストとしてスキルアップしていく方法もあります。
ジェネラリストとは「経験と継続教育によって習得した暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力が発揮できる者」と定義されています。過去の経験を活かし、臨機応変に対応していく。ジェネラリストとしての働き方をしている看護師も多くいると思います。
その他に、病院以外にも美容クリニックや保育園などを目指す看護師も多くいると思います。今までの経験を活かし、別の職場に挑戦をする。素敵なステップアップの方法だと思います。
結婚、出産~在職中に結婚や出産、引っ越しが理由で転職・退職する~
結婚や出産をきっかけに転職を考える看護師も多いと思います。実際に配偶者の転勤で転職を余儀なくされたり、育休明けとして時短勤務などで働いてはいたものの、家庭との両立が辛く夜勤がない職場に転職された看護師も多くいました。
今までの看護師としてのキャリアとライフワークバランスを考えて転職や退職を検討するということは、時には辛い選択かもしれません。検討されている方がこの記事を読んで後悔がない選択が出来るように願っています。
看護師の転職はした方がいい? メリットとデメリット編
看護師は他の職種に比べ、求人の数が多いため比較的簡単に転職が出来ます。しかし、転職をすることが必ずしも正解なわけではないので、転職に対するメリットとデメリットを比較していきます。
看護師の転職のメリット
看護師の人間関係がゼロから構築できる
人間関係の問題は悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
基本的に相手の性格や行動を変えたくても、変えることは出来ません。人間関係に問題がある場合は環境を変えるという転職が第一選択になる場合も多いと思います。
職場が変わると、人間関係もゼロから構築になるためどうしても人間関係を一新したい場合は、転職は一つの手段だと思います。
看護師の給与がアップする
他の職種と比較して、比較的高い看護師です。しかし給与アップの限界が早くきてしまうという現実もあります。年次昇給以上に看護師が給与アップするには、主任や師長などの役職に就任したりという限られた方法しかありません。しかし役職に就任するとしても就任出来る人数には限りがありますし、時間がかかってしまいます。
なので、早く確実に基本給をアップさせるためには転職をするのも一つの手段だと思います。
勤務体系、ワークライフバランスがよくなる
多くの看護師が夜勤のある職場を一度は経験していると思います。夜勤という働き方が身体に合っている方もいますし、逆に夜勤が身体に合わず、すごく辛いという方もいると思います。
私は夜勤をやっていると「身体も心も削ぎ落とされそうな感覚」でいました。夜勤のない職場に転職をして、身体も楽になりましたし、お肌の調子も良くなりました。
その他にも、子育てや介護との両立で今の勤務を続けることが難しい。と感じる方もいると思います。ご自身にとって何が一番大切なのか、そのためにはどのような働き方がベストなのかなど色々考えた上で転職を検討してもらえればと思います。
看護師のスキルがアップする
転職のメリットには、看護スキルがアップするということも挙げられます。
例えば、慢性期の病院から急性期の病院へ転職をする。というのも最新の治療に携わることができる機会が増えるため、一つのスキルアップだと思います。
他にも病院勤務から、訪問看護へ転職することも大きな一歩であり、スキルアップになると思います。在宅医療は病院とは違い、医療物品が十分に揃っていない中で経験と知恵を絞り看護をするという経験もきっと素晴らしいスキルアップにつながると思います。
看護師の転職のデメリット
看護師の職場の人間関係がさらに悪くなる
こちらは正直入職してみないと分からないです。転職前に人間関係について聞いていたにも関わらず、院内の異動や退職・入職などで職場の雰囲気がガラッと変わってしまうというリスクもあります。
人事は流動的に動くものなので、デメリットとして挙げました。
看護師の給与がダウンする
夜勤回数が少なくなることで総支給額が減ってしまうことや、勤務場所によっては以前の職場よりも給与が減ってしまうリスクも考えられます。
なので、転職して給与をあげたいと思っている方は、夜勤手当や回数などお金に関することはしっかりと確認しておくことをオススメします。
求人広告に出ている給与は、ボーナスを含めている金額であるとが多いです。そのため、いつからボーナスがもらえるのかなど細かいことを確認しておくと、入職後のモヤモヤが少なくできると思います。
勤務体系、ワークライフバランスが悪くなる
入職前に夜勤の回数や有給の取得状況など確認してから転職されると思います。しかし入職後に人手不足の理由で夜勤回数が増えたり、有給の申請が通らなかったりした。という経験談を聞いたことがあります。
せっかくワークライフバランスをよくするために転職したにも関わらず、入職してから「こんなの聞いてないよ・・・」という気持ちにならないためにもしっかりと情報収集することは大切です。
看護師の看護スキルがダウンする
看護師のスキルがダウンするという表現は適切ではないかもしれません。しかし実際に美容系の職場に転職をすると、その期間が看護師としての臨床経験の年数に数えられない。と言われたことがあるというお話を聞いたことがあります。
美容クリニックを経験したからといって、病院に戻れないということではありませんが、今後の理想のキャリアを見据えて、転職先の検討は必要だと思います。
看護師の転職はした方がいい? 適性編
転職した方がいい人
人間関係が修復できない人
人間関係の問題は、一度起こってしまうとなかなか修復が難しいことが多いです。苦手意識を持っていたり、何を伝えても無駄だ。と感じてしまうと、お互いに歩み寄ることは難しいかもしれません。
基本的に人の性格や考え方を変えることは出来ないので、どうしようもなくなった時は転職することも一度検討してもいいかもしれません。
給与が低すぎる人
看護師の平均年収は499万円です。この金額を聞いて、自分の年収が低いと感じる方や思ったよりも自分の年収高いなと感じる方もいらっしゃると思います。業務量や勤務時間と比較して納得した給与であれば全く問題ないです。
しかし、少しでも業務量に対する給与に納得していない場合は他の職場の情報収集することも一つの手段かもしれません。
夜勤がきつい人
看護師の働き方で代表的なものが「夜勤」です。夜勤は私もとても辛く、身体も心も削ぎ落とされるような感覚に陥っていました。夜勤が体力的に厳しいと感じる方は夜勤がない職場に転職することも検討してもいいと思います。
ただ、どうしても夜勤をやらないと、看護師の年収は下がってしまうことが多いです。その辺りも十分に情報収集して納得いく選択をしましょう。
勤務地が遠く、通勤時間がかかる人
通勤となると毎日のことなので、遠いとその負担が積み重なって日々の通勤が辛いと感じてしまうことも多いと思います。毎日通勤時間が短縮することができれば、少し長く眠れたり、出勤前にウォーキングなど新しい趣味を取り入れることも出来そうですね。
家族との時間を取りたい人
どうしても就業時間中はご家族と過ごすことが出来ないです。お子様が小さい間や、ご両親や配偶者と沢山一緒に過ごしたいとなった場合は、ご自身の仕事にあてる時間を見直すことも一つの手段だと思い
ます。
ご自身の目標に日々奮闘される姿も素敵ですが、大切な方との時間を共有したいという考えも同じぐらいとても素敵だと思います。
別の診療科に挑戦してみたい人
ジェネラリストを目指している方の中には、色々な診療科に挑戦してみたいという気持ちが強い方も多いのではないのでしょうか。今の病院だと限られた診療科しかない場合は転職というのも一つの手段だと思います。
自分の理想とする看護ができない人
看護師になった時、きっと誰もが一度は通る悩みの一つだと思います。
それは「看護が業務のように感じる」ということです。
看護学生だった頃、1人の患者さんに寄り添い、「ありがとう」と言われた経験があるのではないでしょうか。患者さんのベッドサイドへ行って、沢山お話を傾聴し、寄り添いたい。そのように思っていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に就職して担当の患者さんを受け持つようになると日々の業務に追われ、目の前のことで手一杯になり、自分が思い描いていた看護がなかなか出来ず、歯痒い思いをしていた方もきっといらっしゃると思います。
そんな時は思い切って転職してみるのも一つの手段だと思います。
事前に転職先がどのような働き方か情報収集をすることで、どのような看護を提供できるかイメージすることが出来ます。
きっと、あなたの思い描く大切な看護観を患者さんに提供できる環境があるはずです。
転職をしない方がいい人
看護師の仕事に飽きてしまった人
看護師も人間なので、ふと飽きてしまうこともあるでしょう。看護師免許は国家資格なので、いつでも戻ってくることは可能です。
一度きりしかない人生、好きに生きてみてもいいのではないかと思っています。私の周りにも、退職をして海外留学へ行った方や離島ナースとして働いていた方がいます。不安はあったけど、飛び込んでみてよかったと言っていました。その他にも一般企業に就職した同僚もいました。
なので、看護師がいうことではないかもしれませんが、飽きてしまった方も転職や退職をするという選択肢もいいのではないでしょうか。
私も人生で一度は海外留学を経験したいなと思っています。
人間関係に修復の余地がある人
先ほど人間関係に悩みがある場合は転職した方がいい。と記載しましたが、そうでもない場合もあります。
それは、本当はこの病院で働きたい。と思っている場合です。人間関係に問題があったとしても、職場にとても信頼している上司や一緒に頑張っていきたい同僚がいた場合、たった1人との人間関係が原因で転職に踏み切るのは少し勿体ないかと思います。
職場の理念や方針が合わずに退職される方が多くいる中で、職場の理念や方針に納得をし、福利厚生も満足しているのであれば、その転職の気持ちは少し思いとどまってみてもいいかもしれません。
職場とご自身はカップルのようなものです。働いている職場で価値観があったりするのであれば、きっとそれはその職場との運命的な出会いではないでしょうか。
そんな素敵な職場とマッチングしているのであれば、信頼している上司に腹を割って話してみたり、異動を申し出てみることであなたが悩んでいる状況が少し変わるかもしれません。
勇気を出して一歩踏み出してみてください。
隣の芝生が青く見える人
看護師も人間なので、他の職場の話を聞くと「いいなぁ」と思うことがあると思います。いいところばかり目が行きがちですが、その勢いで転職をしてしまうと「あれ?思っていたのと違うなぁ」と感じることがあると思います。
時には思い切りも大切ですが、立ち止まってじっくりと今の現状を客観的に見ることもおすすめです。
看護師 転職をすでに複数回、繰り返している人
この記事を読んでいる方の中には既に何回か転職をしている方もいると思います。看護師は転職が比較的多い職種ではありますが、転職の回数が多すぎると採用に影響が出てしまったりとデメリットになってしまうこともあります。
就業中の看護師の中で転職をしたことがある方は54.7%です。(厚生労働省看護職員就業状況等実態調査結果 平成22年〜23年)ここからも半数以上の看護師が転職の経験があることがわかります。
その中でも採用担当者が「転職回数が多いな」と感じるのは3回以上。しかし回数よりも大切なのは「転職理由、過去の就業期間」としているそうです。家庭の事情などで転職を余儀なくされてしまうことがあるため転職回数が多くなってしまう場合もあります。
そのため前向きなキャリアアップや長く勤めた上での転職などであれば、あまり採用に影響が出ないこともあるそうです。
看護師の職場をもっと知ろう! 職場別のメリットとデメリットを徹底解説
急性期とは? メリットとデメリットも
メリット
- 最新の治療に関わることが出来る。
- 積極的な治療に関わることが出来る。
- 患者さんの入れ替わりが早く、多くの症例と関わることが出来る。
- 託児所がある病院も多い。
デメリット
- 業務量が多く、1人の患者さんと関わる時間が限られてしまう。
- 勉強会や委員会が多く、時間外に準備しなければいけないことが多い。
- 異動がある。
- 基本的に夜勤がある。
慢性期とは? メリットとデメリットも
メリット
- 急性期と比べ、患者さんの入退院のスピードが遅い。
- 比較的時間の流れがゆっくり。
- 急変が比較的少ない。
- 介護士さんも多く、看護師は看護業務に集中しやすい。
デメリット
- 急性期と比べると、積極的な治療を経験しづらい。
- 受け持つ患者さんの人数が多い。
- 忙しい方が好きな方は少し物足りなく感じるかもしれない。
クリニックとは? メリットとデメリットも
メリット
- なんといっても、夜勤がない
- 急変が少ない。
- 休日が固定である。
デメリット
- 教育体制が十分ではないところもある。
- 中抜けの時間があり、拘束時間が長い。
- 限られた空間の中で勤務するので、人間関係が悪化した時に逃げ場がない。
訪問看護とは? メリットとデメリットも
メリット
- 長い期間同じ患者さんと関わることが出来る。
- 医療知識だけではなく、保険のことや制度のことも学ぶことが出来る。
- 患者さんの望みを病棟内よりも柔軟にかなえることが出来る。
デメリット
- 訪問するときの医療スタッフが自分しかいないため、判断が不安に感じることもある。
- ステーションによってはオンコールがある。
- 比較的早期に退職する方も多い。
施設とは? メリットとデメリットも
メリット
- 長く同じ患者さんと関わることが出来る。
- 急変が少ない。
- 時間の流れが比較的ゆっくり。
デメリット
- 治療に関わる場面が少ない。
- 看護技術が限られる。
- 夜勤がある。
美容クリニックとは? メリットとデメリットも
メリット
- 美容関係の知識を学ぶことが出来る。
- 終末期に関わることがない。
- 社割で安く施術を受けることが出来る。
デメリット
- 臨床経験に数えられない場合がある。
- 採用の倍率が高い。
- 接遇が求められ、合わない方は早期に退職される。
保育園とは? メリットとデメリットも
メリット
- 急変が少ない。
- 園児が可愛い。
- 夜勤がない。
デメリット
- 親御さんとの関わりが大変なこともある。
- 看護師は何人もいないため、自分の判断にかかってくるともある。
- 給与が低め。
一般企業とは? メリットとデメリットも
メリット
- 夜勤がない。
- 健康な方が多い。
- 時間の流れが比較的ゆっくり。
デメリット
- 夜勤がないため、給与が低めである。
- 看護技術を使う機会が少ない。
- 看護師としての採用が少ない。(保健師の求人が多い)
応援ナースとは? メリットとデメリットも
メリット
- いつもと違う土地に住みながら働くことが出来る。
- 離島ナースは、リゾート感覚も楽しみながら働くことが出来る。
- 地元密着で濃い関わりができる。
デメリット
- 離島ナースなど、限られた医療物品しかなく十分な医療を提供することが出来ない場合もある。
- 虫が多い。
- その土地ならではのしきたり等がある。
ワーホリとは? メリットとデメリットも
看護師 転職はいつするべき? 転職のベストタイミングは?
まず転職をするタイミングで多いのは3年目です。修学金の関係などで3年間は付属の病院で働いてください。という状況で入職する場合が多いです。そのため、逆に3年経過するタイミングで転職する看護師は多いです。
その他は結婚、出産などご自身のライフスタイルの変化で転職をされる方も多いと思います。他にも、夜勤はとても体力が必要な勤務なので、夜勤がある職場は自分との体力との相談をしながら続けるか検討するという場合も多いと思います。
看護師 転職で自分に合った職場の探し方、選び方
転職をするときは、「転職サイト」を利用する看護師が多いと思います。転職サイトは非公開求人があることや、面接の日時設定を調整してもらえたりと働きながら転職活動をする看護師にとって強い味方です。
しかし、人材紹介会社の中には何度も電話をかけてきたり、転職を無理やり進めようとしてくる会社もあります。
ご自身の希望の条件をしっかりと伝えることやいくつかの人材紹介会社を登録することがポイントになってきます。
看護師 転職サイトの使い方 メリットとデメリットも
メリット
- 自分の条件を伝えるとその条件に近い転職先の候補をいくつか挙げてもらえるので、自分で探す手間が省ける。
- 面接の日程調整を代わりに行ってくれるので、現在の仕事を続けながら並行して転職活動を行うことが出来る。
- 人材紹介会社の中には面接の練習や履歴書の書き方をアドバイスしてくれるところもある。
デメリット
- 人材紹介会社にもノルマがあるので、転職希望の看護師の気持ちよりも自分のノルマのために転職を勧めてくる会社もある。
- 退職が多い人材紹介会社は十分に社内教育を受けることもなく転職のサポートをする場合もある。
- 求人の案件をとってくる社員と求人の案内をする社員が違う場合は、十分に病院の特徴や条件が情報共有出来いない場合がある。
看護師 転職で自分に合った職場を探す
看護師の転職活動する時に「これだけは譲らないで」ポイント10選
色々な情報を得ながら看護師のみなさんは転職活動をしていくと思います。そんな中、同じ看護師の私から「これだけは譲らないで!」というポイントを10選お届けします。是非参考にしてください。
- 人材紹介会社を何社か登録をする。
- 少しでも担当と合わないと感じた時は、勇気を出して担当者の変更を申し出る。
- 「自分はどんな職場に転職したいのか。」思いを担当者にしっかりと伝える。
- 転職を押されてもその勢いで転職しない。
- 今の現状から離れたいと感じていても、転職が全てではないことを忘れない。
- 登録しようとする求人サイトの求人件数をチェックする。
- サポート体制が万全か確認する。
- アドバイザーの質の高さをリサーチする。
- 希望の雇用形態、診療科の求人があるか確認する。
- 転職活動をしていても、やっぱり今の職場がいいと思ったら勇気を出して転職活動をやめる。
看護師 転職までの流れとスケジュール
転職の意思決定
まずは転職をするかどうかを決めなければいけません。
現在働いている職場の退職に向けての暗黙の了解のようなルールがあると思います。いざ転職したいと思っても希望の時期に退職が出来ないこともあるので、確認しつつ転職先の情報収集を進めることが大切です。
転職先を探す
転職先の情報収集はとても重要です。転職サイトを使用するのであれば、いくつかのサイトに登録をして、ご自身の希望の条件に合ったところを探すことが大切です。転職活動が長期戦になったとしても妥協しないように気をつけてください。
転職先を決める
いざ転職先を決めるとなった段階になった時はスピードが大切になります。多くの看護師さんが転職活動をされていますので、時期によってはすぐに求人枠が埋まってしまう場合もあります。「ここ!」と決めた場合は後回しにせず、スピード感を持って転職活動を続けましょう。
履歴書送付
人材紹介会社によっては、履歴書の書き方をサポートしてくれる会社もあります。サポートがある場合は積極的に利用して、ご自身の負担を少なくしていきましょう。
面談
人材紹介会社によっては、履歴書の書き方同様、面談の練習のサポートしてくれる会社もあります。サポートがある場合は積極的に利用して、ご自身の負担を少なくしていきましょう。
採用の連絡 採用or不採用
転職先に出社
看護師 転職の履歴書の書き方
- 黒のボールペンで記載します。
- 学校や勤務を記載する時は略さずに正式名称で記載して下さい。
- すべての項目を記載して、空欄は作らないように気をつけてください。
- 書き間違えた場合は修正テープや訂正印を押すのではなく、新しい履歴書に書き直しましょう。
- 記載後は再度見直し、誤字脱字がないか確認しましょう。
- 提出前にコピーをして控えておくと安心です。
看護師 転職の面接対策
面接前
- 面接先の情報はしっかりと調べましょう。理念や方針、職場の特徴など把握しておくと面接の時安心です。面接練習ができる場合は、どのようなことを聞かれるのかアドバイザーに聞くのも一つの対策です。
- イメージトレーニングと実際に口に出して練習する方法もおすすめです。
- 面接前には身だしなみを整え、清潔感を意識して面接に挑みましょう。
- 忘れ物がないように、面接の前には確認をして直前に焦ることがないようにしましょう。
面接時
- 明るく、ハキハキと返答しましょう。
- 笑顔を意識しましょう。
- 最初と最後の挨拶は忘れずに。
- 緊張すると思いますが楽しむ気持ちで挑んできて下さい。
看護師 転職で注意すべきこと
とくに気をつけておきたいポイントを3つ紹介します
採用時期
おすすめな時期
1月、6月、9月、11月
おすすめではない時期
4月、12月
給与条件
夜勤の回数によって給与は大きく変わります。
その他にも自由診療の美容系や訪問看護は比較的給与が高い職場だと言われています。
転職活動期間の生活費などお金の確認
転職をすると、入職をしたその月は給与の支払いがない場合も多く、シフトも初めは日勤のみの勤務の場合が多いです。
そのため転職してしばらくはご自身が予想していた給与よりも低いことも多いです。
そのため転職前には3ヶ月分の生活費は確保した状態で転職に踏み切ると安心です。
看護師 転職の成功談
わたし、看護師の転職で成功しました。
4年間急性期の病棟で働いてきました。急性期の病院ということもあり、毎日本当に忙しく、食欲もなくなり辛い日々を過ごしていました。病棟にはお局さんと言われていた先輩もいて、人間関係も辛かったです。
4年たった頃にリハビリ病院へ転職をすることになりました。夜勤の朝のバタバタも比較的少なくなり、身体も前に比べて楽になりました。
職場に対する理想がすべて叶ったわけではありませんが、もっと早く転職していれば、あの辛い日々を経験しなくてもよかったのかなと思う時もあります。
看護師 転職の失敗談
わたし、看護師の転職で失敗しました。
4年半急性期の病院で働いていました。最初の就職先が地元から遠かったため、転職をきっかけに地元の近くの病院で転職サイトを利用に転職しました。
給与も高く、人間関係もいいと言われ入職しましたが、現実は全く違いました。
廊下にまで溢れ出るオーバーベッド。患者さんに対する看護は私が理想とするものではありませんでした。
「アドバイザーは都合の良いことばかり言っていた。」その時の悔しさがあり、その職場を1年で職場を退職しました。現在は私と同じような思いをする看護師を少しでも減らしたいので、看護師の人材紹介会社に転職をし、日々奮闘しています。
看護師以外に転職する
看護師の免許を持っているからと言って、看護師を続けなければいけないルールはありません。
人生は一度しかないので、思い切って本当にやりたいことに挑戦して見るのもいかがでしょうか?
私の周りでも、エステ、保険の営業マン、エンジニア、飲食店、留学など多くの看護師がチャレンジしている姿をみてきました。
一歩踏み出すのは、勇気がいることですが案外気がついたらその生活を楽しんでいるものです。私もその中の1人です。
看護師 転職せず、自分で独立開業する。
看護師の独立として多いのは「訪問看護」をイメージするでしょう。私自身、実際に訪問看護の設立も行っていますが、看護の原点という感覚があります。
その他にも、グループホームや後継人など福祉の現場での独立も可能です。
中には人材紹介会社や金融系の仕事で独立している看護師もいます。
対象特性を捉え、問題点をヒヤリングし、アセスメントをする。その後その問題に対して根拠を持って計画を立案し実施する。その結果に応じ計画を修正する。という力が看護師の皆さんに備わっています。
この力はきっと看護の現場だけにとどまらず、もっと広い世界で活躍できる強い力だと信じています。
看護師 転職で幸せになるために
看護師の転職は比較的身近にあり、経験される方も多いと思います。しかしそんな転職を「よかった。」と思えるものにするのか、「こんなはずではなかったのに・・・。」と思うのかは転職活動次第です。
転職活動を大きく左右するのは「情報量の差」だと感じています。なぜなら、情報量が多いことで、人生の選択肢が増えます。逆に情報弱者は人材紹介会社の営業マンに言いくるめられてしまう可能性も大いに考えられます。
後悔しない転職活動をするために、情報という武器や防具をしっかり備えて戦っていきましょう。
あなたの幸せを心から願っています。