夜勤明け、エレベーターの鏡に映る自分の顔は、ちょっと疲れすぎてて笑えた。
今日は患者さんにも強く当たられたし、
自分の対応に自信が持てなかった。
「もう限界かも」って、何度も思った。
ナースコールに走りながら、ふと「私、何のために働いてるんだろう」って思う時もある。
でも、そんな日でも不思議と続けてるのは、
“辞めたい”の奥に、ちょっとだけ残ってる“誰かの役に立てたかもしれない”って気持ちがあるから。
今日だって、廊下ですれ違った患者さんが、
「あなたの声、落ち着くのよ」って笑ってくれた。
それだけで、すこし報われた。
いつも全力じゃなくていい。
逃げたくなる日があってもいい。
それでも、ちょっとだけでも“続けたい”って思えるなら、
きっとそれが、私の答えなんだと思う。
こはる
