登場人物
- あんな(元急性期→福祉施設勤務5年→看護師のセカンドキャリア支援&公認心理師)
- こはる(病棟勤務・夜勤に悩む看護師3年目)
- ひより(元病棟→現在は日勤のみの訪問看護勤務、最近美容クリニックを調べ始めた)
午後のカフェタイム

ねぇ、あんなさんって福祉施設で働いてたって前に言ってましたよね?

最近、夜勤続きで体力的にキツくて…
病院以外の働き方も考えたくなってて。

私も興味ある。
病院と何が違うんだろう?

うん、私、病院から施設に転職したとき、正直最初は不安だったけど…
働いてみて“これはこれで看護の原点かも”って思ったよ!

今日はその話しよう!
病院とは全然違う、時間の流れと“目的”

病院って“治療”がメインで、急性期なら“治して退院させる”がゴールでしょ?
でも、福祉施設は“生活の場”。
帰ってくる場所っていう感覚なの。

なるほど…。
治療より“寄り添い”ってこと?

そうそう。
時間も流れもゆっくりで、“人間らしさ”がすごく見えるんだよね。
1日1日が、その人の人生そのもの

病院では、バイタルとって、点滴して、記録して…で、患者さんはどんどん退院していった。。

でも施設では、“この人とまた明日も会う”前提だから、“人生の伴走”をしている感覚だったよ。

それって逆にプレッシャーになりませんか?
長く関わる分、距離感とか難しそう…。

たしかに最初はね。
でも、“今ここに生きている”人と、ちゃんと目を合わせて関われる。

それって病院よりもずっと看護っぽいなって感じたんだよね。
施設看護師ならではのやりがい

たとえば、どんな瞬間にやりがい感じた?

そうだなぁ…。
たとえば“毎朝トイレ誘導に行ってもずっと無言”だった方が、
ある日ポツンと“今日は寒いね”って言ってくれたとき。

小さな一歩が、すごく大きな喜びに感じた。

病院だと、次々に患者さんが変わるから、そういう関係性って築きにくいですよね。

うん。
“変化を感じる速度”がゆっくりだからこそ、深い喜びがある感じかな。
医療処置は少ない?でも“看護の力”は求められる

でも、処置とかスキルは落ちちゃわないですか?
病棟より少ないですよね?

しかに、急性期みたいな処置はほぼないよ。
でも、観察力・予測力・判断力は超重要!
“いつもと違う”に気づくこと、すごく大事だから。

あと、多職種連携も多そうだよね?

そうそう。
介護士さん・相談員・リハビリスタッフと一緒にチームで動くから、“自分の看護を伝える力”も育ったなって思うよ。
施設看護師を目指すなら、ここをチェック!

もし施設に転職するなら、どんなところを見たほうがいいですか?

そうだね。
施設ごとにけっこうカラーが違うから…こんなポイントが大事だよ
チェックポイント3つ
- 看護と介護の役割分担が明確か → 看護師に介護業務がどこまで求められるか、面接時に要確認!
- 医療的ケアがどの程度あるか → 吸引・経管栄養・褥瘡処置などの有無を事前に知ること
- 職員の定着率・雰囲気 → スタッフの入れ替わりが多い施設は要注意。見学できると◎

見学とか、体験勤務があるところだと安心だよね。

うん。
“長く働く場所”だからこそ、自分に合うかどうか肌で感じてほしいな。
まとめ:ゆったりした看護だからこそ、見えてくるものがある

今日の話、すごく響きました…。
バタバタじゃない看護も、ちゃんと意味があることを改めて感じました!

病院じゃ見えなかった“人の暮らし”を感じる看護、なんか素敵だなって思った。

うん。
“スピード重視”の看護に疲れた人こそ、一度立ち止まって、
“ゆっくり寄り添う看護”に目を向けてみてほしいな。

それが、あなた自身の人生を大切にする第一歩になるかもしれないから。
「病棟のバタバタに、もう限界かも…」そんなふうに感じているあなたへ。
施設での看護は、病院とはまったく違うリズムで流れています。
スピードよりも、“目の前のその人”と丁寧に向き合うことが求められる。
だからこそ、看護師としての原点を見つけられる場所でもあるんです。
すぐに変わらなくても大丈夫。
でも、「もしかして自分にはこういう働き方が合うかも」と感じたなら――
その小さな違和感や気づきを、大切にしてみてください。
どんな働き方が合うかは、人それぞれ。
あなたがあなたらしく、心穏やかに働ける場所は、必ずどこかにあります。
転職は、逃げではなく“選びなおすこと”。
【看護師の転職.jp】では、あなたのその一歩を一緒に応援しています。
無理せず、でも諦めずに、自分に合った看護を見つけていきましょうね。